日本国内はもちろんのこと、世界的にも人気の高いスポーツであるサッカー。
海外では、5大リーグ開催時にはサッカー 賭けを楽しむファンたちで街のスポーツバーが盛り上がるようです。
サッカーは1チーム11人でプレーすることは皆さんご存知かと思いますが、ポジションの種類や各ポジションの役割についてまで熟知されている方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、サッカーの各ポジションについて徹底解説いたします!
大きく分けるとサッカーのポジションは4種類!
前後半45分の計90分、縦105m×横68mのフィールドをたった11人でプレーするサッカーは、「攻撃」と「守備」を効率的に行うために、それぞれに役割分担が必要となります。サッカーには大きく分けて下記4つのポジションがあり、ゴールキーパーは1人ですが、その他のポジションの人数はチームのフォーメーションによって変えられます。
- ゴールキーパー(GK)
- ディフェンダー(DF)
- ミッドフィルダー(MF)
- フォワード(FW)
チームの守護神「ゴールキーパー(GK)」
GKの最も重要な役割は相手チームからゴールを守ること。GKは唯一手を使うことが許されていて、自陣ゴール前に立ち、手や身体全体を使って相手のシュートを阻止したり、クロスボールやハイボールをキャッチすることが主な仕事です。このような役割をこなすため、背が高く手足の長い選手が求められます。ただし最近はGKの仕事も増え、自陣からボールを繋ぎ攻撃を構築する「ビルドアップ能力」の他、仲間とのパス交換などフィールドプレーヤーと同様、キックやトラップの技術も必要とされています。またチーム最後方に位置していることもあり、フィールド全体を見渡し味方に指示を出す「コーチング能力」も必要とされています。
主なサッカー日本代表歴代ゴールキーパー
- 松永成立(1988~1995年)
- 川口能活(1997~2010年)
- 楢崎正剛(1998~2010年)
- 川島永嗣(2008~2022年)
チームの守備の要「ディフェンダー(DF)」
DFの一番重要な役割はディフェンス(守備)で、相手にゴールを奪われないように身体を使ってシュートをブロックしたり、クロスボールをヘディングでクリアしたり、ドリブルで攻撃を仕掛けてくる相手選手を止めたりすることが主な仕事です。さらにDFは下記「センターバック」「サイドバック」の二つのポジションに分けられます。
センターバック
ディフェンダーのうち、中央のエリアを守るのがセンターバックの選手。防御することを最重要課題とされているため攻撃に加わることは少ないですが、背が高く屈強な身体をしていることから、セットプレイ時には攻撃に参加することもあります。
サイドバック
ディフェンダーのうち、サイドのエリアを守るのがサイドバックの選手。守備だけではなく、チャンスがあれば攻撃に参加することも求められるので、スピード、スタミナ、正確なクロスを上げる能力といった具合に要求される能力が多いのも特徴。最も難しく、重要なポジションと言われることもあります。
主なサッカー日本代表歴代ディフェンダー
- 井原正巳(1988~1999年)
- 柱谷哲二(1988~1995年)
- 宮本恒靖(2000~2006年)
- 中澤佑二(1999~2010年)
- 今野泰幸(2005~2017年)
- 吉田麻也(2010年~)
チームの攻守の要「ミッドフィルダー(MF)」
MFの最も重要な役割は、自陣と敵陣の中間の位置でプレーし、攻撃と守備とを繋ぐこと。攻撃ではFWにパスを回しチャンスを作り、守備では相手のパスを奪ったり、こぼれ球から攻撃に繋げるのが仕事です。MFはボールに触れる機会が多いことから、チームの戦略が反映されやすく、チームによって人数は3~6人と異なります。また、役割が広範囲にわたるため、MFは「守備的MF」と「攻撃的MF」の二つに分かれ、フォーメーション次第で各ポジションの役割や呼び方も異なります。
守備的ミッドフィルダー
守備的MFは相手の攻撃を阻止しながら、後方から攻撃を組み立てるのが仕事です。中盤の中央に位置していることもありセンターハーフとも呼ばれ、「ボランチ」「ディフェンシブハーフ」「アンカー」と呼ばれたりもします。
攻撃的ミッドフィルダー
攻撃的MFは匠なドリブルで攻撃に乗り出したり、クロスボールやスルーパスを使ってチャンスメイクするのが仕事です。また離れた位置からゴールを奪うためのミドルシュート能力も必要となります。中でも主にサイドでプレーする選手は「サイドハーフ」と言い、さらにFWに近い場所でプレーする選手は「トップ下」と言います。その他にも「インサイドハーフ」「シャドー」「ウイングバック」といったポジションなどもあります。
主なサッカー日本代表歴代ミッドフィルダー
- 香川真司(2008~2019年)
- 小野伸二(1998~2008年)
- 本田圭佑(2008~2018年)
- 中村俊輔(2000~2010年)
- 中田英寿(1997~2006年)
チームの点取り屋「フォワード(FW)」
FWに最も求められる仕事は、点を取ること。MFと同様、チームの戦術によって人数は異なり、1~3人の場合がほとんどです。その人数によって1トップ(ワントップ)、2トップ(ツートップ)、3トップ(スリートップ)と表されます。また、フォーメーション(戦術)によって担う役割や呼び方も異なります。
センターフォワード
FWの中でも中央でプレーする選手のこと。仲間からのパスを得点に繋げることはもちろん、前線で起点となり、仲間のチャンスを作るポストプレーも求められるポジションです。また、相手の背後のスペースを突く動きなども必要で、ゴールに繋がるポジション取りをし、シュートやヘディングなどで決定打を放つことが求められます。
ウイング
サイドの位置でプレーする選手のこと。サイドハーフよりも、さらに高い位置でプレーし、ドリブルで攻撃を仕掛けたりクロスボールを放ったりする他、中に切れ込んでシュートしたり、逆サイドから上げられたクロスボールに合わせゴールを狙ったり、得点に結びつくプレーが必要となります。
セカンドトップ
センターフォワードよりも少し下がった位置でプレーする選手。センターフォワードがポストプレーで落としたボールを受けたり、空いたスペースに飛び出してゴールを奪うのが仕事です。またドリブルやパスを駆使してのチャンスメイクなど、技術やスピード、俊敏性など複数の能力が求められます。役割としてはトップ下にも似ていますが、より得点を奪う力が求められてきます。
主なサッカー日本代表歴代フォワード
- 中山雅史(1990~2003年)
- 釜本邦茂(1964~1977年)
- 岡崎慎司(2008~2019年)
- 三浦知良(1990~2000年)
- 大迫勇也(2013~2022年)
まとめ
今回は、知ってそうで知らないサッカーの各ポジションについてまとめてみました。サッカーは「ゴールキーパー(GK)」「ディフェンダー(DF)」「ミッドフィルダー(MF)」「フォワード(FW)」の4つのポジションに分かれており、各ポジションの日本代表歴代選手を見れば各ポジションの役割も頭に入ってきやすいのではないでしょうか。この4つのポジションを理解しておけば、チームの戦術も見え、よりサッカー観戦が楽しくなるはずですよ!