2013年WBC日本代表、プロ野球選手歴13年を数えるベテラン・長野久義選手。巨人のドラフト1位としてこの世界に入り、一時広島でプレーした長野選手は、2023年シーズンより再び巨人のユニフォームに袖を通すことになりました!
今回は、そんな長野久義選手のプロフィールや経歴を紹介します!
長野久義のプロフィール
- 名前:長野久義(ちょうのひさよし)
- 生年月日:1984年12月6日
- 年齢:38歳(2022年12月現在)
- 出身地:佐賀県三養郡基山町
二度の入団拒否、強い巨人愛を持つ選手
学生時代は筑陽学園高校、日本大学でプレーした長野選手。高校時代からプロへの誘いがあり、大学4年時には実際にドラフト会議で日本ハムの4位指名を受けたものの、指名拒否で社会人野球の道へ進みました。
Honda硬式野球部でも、2007年のJABA東京スポニチ大会で新人賞、2007年4月のJABA静岡大会で大会最優秀選手に選出されるなどの活躍を見せ、2008年のドラフト会議で今度はロッテから2位指名を受けたものの、これも拒否してしまいました。
入団拒否の理由は、いずれも長野選手が「巨人入団」を熱望していたからだったのですね。
2009年のドラフト会議で遂に巨人へ
長野選手がロッテの指名を蹴ったドラフトから約3か月後の2009年2月。巨人は長野選手をその年のドラフト1位で指名する方針を発表、長野選手もその年の都市対抗野球大会で19打数11安打、打率.579を記録してHondaを13年振りの優勝に導くなど、ドラフト一位にふさわしい活躍を見せました。
2009年のドラフトで、巨人は確約通り長野選手を一位指名、これが単独指名となり長野選手は遂に巨人へ入団することに。26歳、オールドルーキーとして長野選手のプロ野球人生がスタートしましたよ!
長野久義のプロ野球での経歴
ルーキーイヤーからその実力を発揮
プロ一年目から開幕一軍をつかみ取り、スタメンこそ逃すも途中出場で開幕戦から試合に出た長野選手はシーズン3試合目で初スタメン、一時二軍生活もあったものの128試合出場で規定打席にも到達、打率.288で本塁打19本という成績で新人王にも輝きました。
2011年には首位打者、2012年には最多安打に輝き、2011年~2013年の3年間は外野手としてベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝きましたよ。
日本代表にも選出され、WBCに出場
2013年3月に行われたWBCでは、長野選手も日本代表の一員となりました。前年に最多安打、打率3割を記録していた長野選手は主軸として期待されていましたが、WBCに先駆けて行われた強化試合から不振が続き、本戦でも思うように結果が出ず・・・。
本戦7試合で打率は.222、終盤はスタメンから外れるようになりましたが、それでも打点はチーム3位タイの6点、出塁率も.364と、不振の中でもチームに貢献しましたよ。
30歳超えで衰えが見え始めると、人的補償で広島入りへ
プロ入りが遅くなったことが災いして、長野選手はプロ入り6年目の2015年シーズンの時点で30歳を超えていました。この年を自己ワーストの打率.251で終えると、以降も年齢の影響か成績は思うように伸びず。それでも巨人時代の9年間で毎年100試合出場、二桁本塁打、打率.250以上という数字は巨人の主力として素晴らしいものと言えるでしょう。
しかし、2018年シーズンオフに巨人は同年シーズンMVPに輝いた広島の丸佳浩選手をFAで獲得、長野選手はなんと人的補償で広島へ移籍することとなったのです。年齢面でもこれから能力の衰えが予想され、長野選手がプロテクトから外れたことは道理に適っている面もあったものの、二度の指名拒否を経て巨人に入団、前年にも116試合に出場し.290の打率を残していた長野選手が人的補償という形で広島へ移籍したことには多くの野球ファンが驚きを隠せませんでした。
34歳で迎えた新天地!広島時代の長野久義
広島移籍後一年目の長野選手は、主に相手先発が左投手の時を中心に出場。4番を任された試合もありましたが、出場試合数は72に留まり、打率も.250、多くの数字が自身ワーストとなってしまいました。
それでも、2020年には代打を中心としながらも、コロナの影響で試合数が少ない中で95試合に出場、299打席に立ち打率.285、10本塁打という数字を残し、代打打率はリーグ一位の.440という驚異の数字を残し、気を吐きました。
2021・2022シーズンは苦しい数字となり、やはり広島4年間は年齢による衰えを感じさせるものとなりましたが、それでも持ち前の人柄から、広島のファンや同僚たちにも愛された長野選手でした。
2023年、遂に巨人に復帰!
2022年11月2日、長野選手が広島から巨人へ無償トレードされると報道されました。「長野久義の巨人復帰」のニュースもまた、無償トレードという形もあってか多くのファンから驚きをもって受け止められましたよ。
広島の鈴木球団本部長は取材で、長野選手の巨人愛に触れ
いつかユニフォームを脱ぐことがあるとすれば、やっぱり巨人で脱ぐべきではないかと思っていた
と語っています。38歳となった長野選手が巨人に戻れることを一番に考え、無償トレードという形を取ったのですね。長野選手の巨人復帰の裏には、広島の鈴木球団本部長の素敵な親心、長野選手へのリスペクトがあったのでした。
最後に
今回は、長野久義選手のプロフィールや経歴について紹介しました。5年振りに巨人に帰ってくることになった長野選手。慣れ親しんだユニフォームでもう一花咲かせるのか、注目したいですね!