長年「視聴率男」と呼ばれ、主演ドラマでは20%越えの大ヒットを連発。国民のテレビ離れが進む昨今でも、確実に二桁の視聴率を叩き出しヒット作を世に送り出しているのは、誰もが知る俳優・木村拓哉さんです。圧倒的なビジュアルと鋭い目力、心に響く低音ボイスに、キリッとした表情と時折見せる笑顔のギャップが素敵ですよね。そんな木村拓哉さんですが、これまで主演を飾ってきたドラマでは、多岐にわたる「職業」が話題になっています。木村さんが演じてきた役柄で、印象的だった職業についてまとめてみました。
どれが好き?キムタクドラマの職業10選
ピアニスト(ロングバケーション・1996年)
恋愛ドラマの代表ともいえる「ロングバケーション」で、ピアニストを演じた木村さん。才能はあるけれどいまいちパッとしない、いわゆる冴えない役柄だったことも、今の木村さんからは考えられませんよね!木村さんが演じたピアニスト役は社会現象となり、当時はピアノを習い始める男性が増えたともいわれているんですよ。
美容師(ビューティフルライフ・2000年)
当時流行していた、チャラチャラした見た目のカリスマ美容師という憧れの職業を、いち早く表現したのも木村拓哉さんでした。圧倒的イケメン、ファッションもおしゃれで、木村さん似しか演じることのできなかった、ある種難しい役どころだったのではないでしょうか。お相手だった常盤貴子さんに死化粧を施すシーンは、涙を誘いましたね。
検事(HERO・2001年)
法廷ドラマといえば弁護士が主役となる作品が多い中、木村さんが演じたのは検事。お堅いイメージで、職務内容などまだまだ知られていなかった検事という役を、レザージャケットを羽織ったカジュアルなファッションで演じるという、型破りな配役で話題を呼びましたよね。
パイロット(GOOD LUCK!!・2003年)
それまでトレードマークだった長髪をバッサリ切り、挑んだ役がパイロット。「グッドラック!」と親指を立てるポーズは、当時の若者の間で大流行しましたね!木村さんが若手パイロットを演じたことで、撮影に協力していたANAの株価が上昇。また、航空業界への就職希望者が急増するなど、社会現象を呼びました。
警察学校の教官(教場・2020年)
ずっと変わらずに第一線で活躍してきた木村さんですが、年齢を重ねてもなお魅力は増すばかり。記憶に新しいのは、2020年の新春スペシャルドラマで演じた「警察学校の鬼教官」ではないでしょうか?冷徹で最恐の教官ぶりに、お正月とは思えない緊迫した空気がお茶の間に流れたことでも、話題になりましたよね。グレーに染めた髪もまたダンディな雰囲気を醸し出し、「何をやってもカッコいい」というキムタクの伝説を証明した作品となりました。
脳科学者(MR.BRAIN・2009年)
元ホストという異名の脳科学者を演じた本作では、不慮の事故により右脳が急激に発達したことで脳科学の研究材料にするという、興味をそそるストーリーも話題を呼びました。脳科学者になっても、キムタクはキムタク。空気が読めないマイペースな性格で、周囲を振りまわす「変わり者」というコンセプトが、なんとも木村さんの役柄らしいポイントでしたね。
ボディガード(BG〜身辺警護人〜・2018年)
とある事情によりボディガードを引退することとなった役柄を演じた木村さん。ここでもまた、ボディガードを”クビ”になるという複雑な過去が入り混じる、ストーリー展開が印象的でした。私生活ではシングルファーザーという難しい役どころでしたが、持ち前のクールさを醸し出しながら、父親としての顔も覗かせました。
シェフ(グランメゾン東京・2019年)
典型的なサクセスストーリーで、視聴者を毎回ヒヤヒヤさせるも、最後には大逆転を見せ有終の美を飾った『グランメゾン東京』では、またも掟破りのフレンチシェフを演じた木村さん。才能に溢れるフレンチシェフが、ある出来事をきっかけに失脚。その後、新たなレストランをオープンさせるため仲間たちとともに奮闘する物語でした。SMAP時代に冠番組で見せていた料理の手さばきを思い起こさせる、ファンにはたまらない作品でしたね!
レーシングドライバー(エンジン・2005年)
木村さんが演じたレーシングドライバーは、ヨーロッパで活躍する逸材でしたが、目立ちたがり屋な性格が災いとなり、チームを解雇されてしまいます。それをきっかけに、児童養護施設でバスの運転手として再出発することになります。しかし、木村さん演じる次郎は大の子ども嫌い!身寄りを失った子どもたちとのふれあいや、再びサーキットに戻りたい次郎の葛藤を繊細に描いた作品でした。
内閣総理大臣(CHANGE・2008年)
ここまで様々な職業を演じてきた木村さんは、とうとう国のトップに上り詰めます。そう、内閣総理大臣という、前例のない役どころを演じたこともあるのです!本作は、小学校教師だった主人公が35歳という若さで内閣総理大臣に就任するという物語。最終回では、約22分という長尺の演説シーンを、なんとノーカットで喋り続け披露するというプロの仕事を見せつけたことではないでしょうか。
春ドラマでは「刑事指導官」に挑戦!
この春放送予定の月9ドラマ『風間公親-教場0-』では、新人刑事を冷酷無比なやり方で育てていく鬼指導官を演じる木村さん。今までの「掟破り」の定番だったチャラチャラした見た目やオリジナルのポーズに決め台詞…そういったインパクトに頼らず、自身の持つ圧倒的貫禄と、新たな役柄への情熱で勝負する作品となりそうです。
まとめ
様々な職業を演じ、そのすべてで「ハマり役」として定評を得ている木村拓哉さん。これといった職業のイメージがつくわけでもなく、全ての役柄を見事に演じ切り、まさに「何でも演じられる」そんな印象を根付かせたキャリアの数々でした。年齢を重ね、ますます磨きがかかっているキムタククオリティー。それをさらに輝かせる”職業”が、今後たくさん見られるのが楽しみですね!