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時代の流れで放送禁止に!地上波で放送されないドラマ・映画4選

時代の流れで放送禁止に!地上波で放送されないドラマ・映画4選

近年、テレビ放送でコンプライアンスが最重要視されるようになっていますよね。その関係で火垂るの墓 放送禁止など、さまざまなドラマや映画が放送禁止となり、地上波では見ることができなくなりました。

火垂るの墓は戦争の恐ろしさなどを伝えるためにも、ドラマ『ライフ』ではいじめに立ち向かう姿勢を描き、実際にいじめに遭う子どもたちを励ます作品でした。ただ、両作品とも描写がリアルすぎて放送禁止 ドラマ、映画となっています。

そこで今回はこのように時代の流れによって放送禁止となった作品からドラマ3つ、映画1つを、どこで見ることができるのかも併せて紹介していきます。

放送禁止 ドラマ

ギフト

木村拓哉さんが主演として出演した『ギフト』は木村さんに憧れる方が事件を起こしたことで放送禁止 ドラマとなりました。

その事件というのが、1998年に発生した栃木女性教師殺人事件です。逮捕された犯人の少年が、木村さんがバタフライナイフを器用に振り回しているのを見て格好いいと感じた旨を供述しました。これをうけ、各マスコミは「少年がドラマの影響で殺人事件を起こした」と報道し、再放送中でしたが、即座に放送を中止しました。

この事件だけでなく、数件の少年犯罪に影響を与えたようで、発売予定だったVHSも発売中止。その後、2019年1月にDVDとBlu-rayが発売されました。

『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』

CDデビュー前のKinKi Kidsが初出演したことでも知られている作品です。

本作は陰湿ないじめや体罰、児童虐待や自殺、そして子どもが自殺した親の復讐など、重たい題材を取り上げ描かれた、暗いトーンの作品です。いじめの内容も過激で生々しいのも特徴です。

放送当時、いじめを苦にした男子中学生が遺書を残して自殺するという事件も起きており、その点からも注目を集めました。

こうした描写がいじめを誘発すると言われているのも、再放送禁止 ドラマとなっている理由かもしれません。

『ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜』

北乃きいさんが主演で、陰湿ないじめに屈しない主人公、そしてクラスの複雑な人間関係を描いた作品です。

前述の『人間・失格』と同じように過激な暴力描写が多く、放送していたフジテレビには「いじめを助長する」「子どもが観るには不適切」といった苦情が2000件以上殺到したそうです。その意見はフジテレビだけでなく、放送倫理・番組向上機構(BPO)にも批判や抗議が約55件寄せられ、今では再放送が難しい作品となっています。

放送禁止 映画

劇場版 緊急取調室 THE FINAL

大人気ドラマシリーズ『緊急取調室』の劇場版が全国放映される前にお蔵入りとなりそうです。

その理由として

  1. 安倍晋三元首相の銃撃事件
  2. 市川猿之助さんが出演

の2つが影響しているようです。

安倍晋三元首相の銃撃事件

2022年7月に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡する事件が起こり、それが劇中のシーンに連想させるものがあったようです。

今作のあらすじは大まかに〈猿之助さん演じる総理大臣が襲撃され、捜査一課の取調べ専門チームである緊急事案対応取調班が襲撃犯への取り調べをする中、総理にある疑惑が浮上する……〉というものです。

総理大臣襲撃といえば安倍元首相、岸田総理も被害に遭った、本当にここ数年の出来事です。それを今、このタイミングで放映するのは難しい、との判断があったようです。

市川猿之助さんへの取り調べ

銃撃事件を連想させるシーンもそうですが、それよりもネックになっているのが、市川猿之助さんが演じる総理が天海祐希さんから取り調べを受けているところだと言われています。

あくまでも劇中の演出とはいえ、〈取り調べを受けるのはさすがに現実と重なりすぎでしょうよ~〉と、関係者は苦笑いしながら話していたようです。

そして別の関係者からは「延期はやむを得ないし、逮捕起訴~と今後次第では、お蔵入りも考えられます」

とも言われています。実際、2023年の公開は見送られ、今後どうするのか未定の状況となっています。

最後に

今回は放送禁止 ドラマ、映画を紹介してきました。

放送禁止 ドラマに関しては世の中への影響の大きさを考慮したものとなっており、映画は出演者の不祥事が大きな理由となっていることが多いようです。

ちなみに、旧ジャニーズ事務所所属のタレントが出演している作品は権利上の理由で再放送、映画の地上波放送が難しい状況となっています。

作品に罪はないものの、『笑ってはいけない』シリーズも松本人志さんの名前を一部削除したりするなど、やはり視聴率、興行収入はその後の作品制作にも影響を及ぼすので、無視はできないようですね。