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野球の主要国際大会には何がある?それぞれの大会情報や格付け順は?

野球の主要国際大会には何がある?それぞれの大会情報や格付け順は?

WBCが大いに盛り上がった2023年の世界野球。でも野球の国際大会はWBCだけではありません。

今回は野球の主要国際大会などについて紹介しますよ。

WBCって何?

最もメジャーな野球 国際大会と言えばWBCですが、まずWBCとは具体的にどんな大会なのかを紹介します。WBCとは、MLB機構とMLB選手会により立ち上げられたWBCIが主催する、世界野球ソフトボール連盟公認の世界一決定戦です。MLBの収益拡大を目指していた当時のMLB機構のバド・セリグコミッショナーによって「野球の世界一決定戦」の開催が提唱されたことが開催のきっかけですが、一方で開催が安定しなくなっている夏季オリンピックの野球競技に変わる国際大会として育てたいという意向もあるようですよ。

WBCとは異なる野球国際大会、プレミア12

WBC以外の野球 国際大会として有名なのが、プレミア12です。正式名称は「WBSCプレミア12」、WBSCというのは世界野球ソフトボール連盟のことで、こちらはMLBではなく同連盟が主催する国際大会です。2015年に第一回大会が開催されたプレミア12、こちらの創設のきっかけは国際野球連盟(IBAF、2013年よりソフトボール連盟と統合しWBSCに)の運営費不足です。

オリンピックからの除外が開催の遠因に

2008年の北京五輪を最後に、一度オリンピックの実施競技から除外された野球。これによりIBAFは国際オリンピック委員会からの補助金を失いIBAF主催の国際大会の開催などで出費が嵩んでいたこともあってIBAFは存続が懸念されるほどの状況に追い込まれていました。そのため、2011年にIBAFはMLBからの援助を受け入れることになったのですが、MLBは援助の条件としてIBAF主催の国際大会の廃止やその他の国際大会の再編を要求しました。MLB主催のWBCが既に始まっていたためと思われます。そこで新たに創設されたのが、IBAFプレミア12、もといWBSCプレミア12だったのですね。

プレミア12の出場国は?

プレミア12の「12」は出場国数を意味するのですが、この12カ国の選出基準はWBSC世界野球ランキングの上位12カ国となっています。第一回大会に出場したのは日本、アメリカ、キューバ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、ドミニカ、カナダ、韓国、プエルトリコ、ベネズエラ、イタリア、メキシコの12カ国でした。第二回大会ではイタリアに代わりオーストラリアが初出場となりましたよ。

WBSC世界野球ランキングとは?

では、ここでWBSC世界野球ランキングについて紹介します。このランキングは、各国のナショナルチームの強さを数値上で表したもので、過去4年間に開催された国際大会の成績に基づき、ポイント制でランク付けされたものです。男子野球のランキングでは2023年末時点で日本が約5年、1位の座を守っており、2位にメキシコ、3位にアメリカ、4位に韓国、5位にチャイニーズ・タイペイとなっています。WBC歴代優勝国にもかかわらずトップ5にドミニカ共和国の名前がなかったり、この順位には違和感を覚える人もいるかもしれませんね。

WBSC世界野球ランキングは世代別代表の成績も反映される

このランキングはトップチームだけでなく世代別代表の成績も反映されます。具体的に言えばWBSC U-23ワールドカップや、同U-18、U-15、U-12ワールドカップの成績も反映されるのですね。更に細かい公式大陸・地域大会などでもポイントが加算され、多くの大会に参加している国や、若い世代にも野球が普及している国が上位に入りやすいランキングとなっているのです。

オリンピックは?

最後に、オリンピックの野球競技について紹介します。1984年から2008年まで毎回開催されていた野球競技ですが、2012年、2016年は実施されず、2020東京五輪で復活を果たしたものの2024年は再び実施されないということになっています。ところが、2028年のロス五輪ではまたもや復活。要は開催国にスタジアムがあるかどうかというのがネックとなっているようで、実は1984年以前にも1964年、1956年、1952年、1936年、1912年とまちまち開催されていたのです。今後も毎回とは行かずとも、開催できる回では開催されることとなると思われますよ。

最後に

今回は野球の主要国際大会などについて紹介しました。

2024年の秋頃にはプレミア12が開催されます。侍ジャパンの戦いが今から楽しみですね!