東京2020パラリンピックが、2021年8月24日に開幕しましたね。
そして、競技初日の25日に、車いすラグビーが、フランスに競り勝ち勝利をおさめました!
今まで、車いすラグビーという競技がどんなものかも知りませんでしたが、かなりの迫力。
そして、無観客で行われたからこその、車いす同士のぶつかる音に更に迫力をかんじました。
その激しい車いすラグビー、実は男女混合のチームだったんですね。
日本のチームには、倉橋香衣選手という女子選手がいます。
屈強な男子選手にぶつかっていくその姿、倉橋選手はどんな人なのか気になります。
そして、倉橋選手は超ポジティブ思考の持ち主であることも分かりました。
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車いすラグビー女子選手・倉橋香衣のプロフィール・経歴まとめ
倉橋香衣選手、笑顔が素敵な方です。
まずは、プロフィールから見ていきましょう。
車いすラグビー女子選手・倉橋香衣の子ども時代
倉橋選手は、小さい頃から体力があって、どんなに外で遊んでも疲れなくて、夜はなかなか寝付かないほど、活発な子供でした。
そんな倉橋選手を疲れさせるために、体操が好きだった母親が、体操を習わせたと言います。
始めた時期は、花谷小学校1年生の終わりごろから。
そこから、高校3年生までずっと体操をしていたのですが、下手で恥ずかしくて、辞めてしまいます。
文教大学に入ってからは、将来小学校の先生になるために、中学・高校の体育教師の免許を取得しています。
その大学時代にトランポリンに転向をしています。
車いすラグビー女子選手・倉橋香衣が車椅子になった事故は?
倉橋選手は、文教時代にトランポリンをしていました。
大学3年生の4月、埼玉県越谷市の大会で事故は起こりました。
決勝戦本番前のアップ中に、空中で回転する技を
「次の人が待っているからやっちゃえ」と焦って失敗。
頭から落ちてしまいました。
引用元:TOKYO障スポ・ナビ
その事故で、頸髄損傷(けいずいそんしょう)になってしまい、胸から下に麻痺が残ってしまいます。
動くのは腕と肩から上だけ、握力もほとんどなくなっていたそうです。
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車いすラグビー女子選手・倉橋香衣は超ポジティブ!
大怪我を負い、身体が自由に動かなくなってしまった倉橋香衣選手。
まず思ったことが、「お母さんに怒られる」だったそうです。
そして、母親の方が、落ち込んでいました。
復学もできない、何もできない、どうしよう
引用元:TOKYO障スポ・ナビ
普通なら、本人が一番落ち込みそうです。
倉橋香衣は、そこが違うんですね。
頸髄損傷になって
やってもうた、とは思ったけど、ドンって落ち込むことはありませんでした
引用元:Sportiva
車いすラグビー女子選手・倉橋香衣が競技に出会うまで
超ポジティブ思考の倉橋香衣選手。
寝たきりの状態から、座れるようになり、字が書るようになり、手紙も書けるようになって、一つ一つ出来ることが増えていくことが楽しかったそうです。
車いすラグビーと出会うきっかけは、大学復学を見据えてのリハビリも終盤に差し掛かった頃。
埼玉県所沢市にある、国立障害者リハビリテーションセンターに入所して、車いすラグビーの見学に行きました。
車いす同士でぶつかっているところを見て、「車いすでぶつかってもいいの?」と驚いたそうです。
それまでは、車いす生活で「気をつけないと危ないよ」と言われて身長に乗り降りをしていたのに、我慢する必要なないと。
その非日常に心を奪われてしまったと言います。
車いす同士が激しくぶつかり合っても「誰も怒られへんし、ワハハと笑っている」と。
2015年に本格的に練習を始めると、2年後には初の代表入りをしています。
倉橋香衣にとっての車いすラグビーの魅力は?
倉橋香衣選手は、学生時代は体操やトランポリンはしていましたが、コンタクトスポーツは初めて。
車いすラグビーの魅力は、全力でぶつかり合える気持ち良さが一番だと言います。
その次には、相手との駆け引きの面白さ。
倉橋選手は、ボールを運んで点を取る役目ではなく、相手をブロックして味方の選手が通りやすいように道を作る役割をしています。
倉橋選手は、男子選手とはパワーもスピードも違う分、相手の動きを読み先回りすることで、狙った選手を確実に止めることが出来ます。
車いすラグビーを見る上で、ちょっと見方が変わりそうです。
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まとめ
倉橋香衣選手は、車いすラグビー日本代表の中で唯一の女子選手。
本人の中では、
男女混合の競技なので、コートに女子選手がいて当たり前。
女性というだけで注目されることは、悔しい。
引用元:Sportiva
という思いはあるようです。
2017年12月に、女性選手のみの大会があったのですが、その時に感じた「男女差は無い」と感じたと言います。
何かと注目されるとは思いますが、その素敵な笑顔がまた、車いすラグビーを盛り上げるひとつになるのではないかと思います。
今後のパラリンピックの動向に注目です!